バスに乗って、視界が広いところを走って、天気も良くて、などと思って、あとはバスの中の冷房が効きすぎないように調整をして、そのうちに目的のバス停に着く。スタッフの方が、ツアーの方は、ここで降ります、と声をかけてくれる。集団行動、が新鮮だった。
各駅停車しか停まらない駅・梅屋敷。
電車が来て、電車に乗って、また「降りまーす」と言ってくれて、降りる。
その駅に着いたのが、午後1時30分。
一回集合して、ここから1時間、昼食の時間でいったん解散し、次に集まるのは午後2時30分。この駅からすぐそばの「KOCA」という施設に集まることになった。
昼食後、ここにこうした施設があったのを知らなかったけれど、おしゃれな空気は確実にあった。恥ずかしながら、自分も住んでいる大田区に、こうした意欲的な場所ができたことを全く知らなかった。
『KOCA』サイト
その施設の中で、最初は男性が話を始める。
壁には、加工途中の鉄板や、紙などが額におさめられている。
それは、物質と、そこから加工していく途中のものに魅力を感じて、それを作品として展示している、ということだった。
それは、可能性を提示している、ということのようにも聞こえてきて、この男性・畑中庸一郎と、もう一人の女性で「YOCHIYA」というユニットを組んでいて、それが、城南島で暑い中作業をしていた川名だとわかって、そこでやっとつながる。
こうした場所があるのを知ることができた。それは、これからも機会があれば、見に来られるということでもあった。
そこは、むき出しの蛍光灯をたくさん集めたような作品があった。東恩納裕一。とっさに名前は思い出せなかったものの、久しぶりに見た。そして、相変わらずかっこいいと思った。