アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「ぴあ」通巻1000号記念展「希望/HOPE ― 未来は僕らの手の中」。2003.6.28~7.6。ラフォーレミュージアム原宿。

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「ぴあ」通巻1000号記念展「希望/HOPE ― 未来は僕らの手の中」。2003.6.28~7.6。ラフォーレミュージアム原宿。

 

2003年7月2日。 

 イベントのタイトルを聞いて、ブルーハーツの曲が流れた。自分の中で。

 希望/HOPEがメインタイトルだが、その方が印象に強く、確かに、その曲からそのタイトルがとられていた。

 39人のアーティストやミュージシャンやデザイナーなどが参加してラフォーレ原宿で開かれたイベント。

 妻と2人で行った。

 国連少年で、その作品を知った椿の100個の目が動く作品は故障していた。

 でも、コーネリアスの音楽のビデオは気持ちよくて、人もたくさん見ていた。

 奈良美智舟越桂など、自分も知っているつもりの人達もたくさんいて、いろいろなものが混じりあっているようで、その中で蜷川実花の写真の色合いは、毒毒しいようで、上品で不思議な感じで、よかった。

 それから、象のパンツみたいなものを描いていた板知夏の絵は、妻に好評だった。稲田由美子は、ゲイサイー3の方がよかった。この中に村上隆関連が結構作品を出しているのは、戦略うんぬんの前に、それだけ今の時代のリアルさをきちんと集めているのだろう、と思った。

 こういうのも、確かに若くて、まとまりみたいなものはなく、印象もばらけてしまうという欠点はあるが、原宿だし、若いということが肯定的に捉えられるものでもあった。

 未来は僕らの手の中。

 ヒロトの声で、それが、やっぱり自分の中で、響いていた。

 

「ぴあ」通巻1000号記念展、と言うタイトルは、その意味は、後になればなるほど、その感じが伝わりにくくなるかもしれない。

 

 

(2003年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

 

「シブヤ新聞」

https://www.shibukei.com/headline/599/

 

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