アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

森美術館 開館記念展。「ハピネス」。2003.10.18~2004.1.18。森美術館。

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森美術館 開館記念展。「ハピネス」。2003.10.18~2004.1.18。森美術館

 2003年12月17日。

 この時は、義母が入院していて、そして、手術後5日後くらいだった。この時は、義姉が病院に行ってくれるということで、だから、森美術館へ行けた。だけど、途中で何度も電話を入れ、それが、つながらなかったりもして、そんな不安と共に見た。

 

 作品が、たくさん、あった。思ったよりも広かった。

 過去や東洋や西洋を問わずに、一つの展示室へ並べるみたいなやり方は、確かロンドンのモダンテートがやっていたと、何かで読んだ。それが一種の今、流行りみたいになっているのかもしれない。何しろ、六本木ヒルズは駅からも近いし、もしかしたら、時間で言えば、自宅から一番近い美術館かもしれないと思い、嬉しくなった。

 

 アルカディアニルヴァーナ、デザイアー、ハーモニー。

 と4つに分けてあるらしかったが、これには、あんまりピンと来なかった。自分の理解不足かもしれないが、とりあえずの区分という感じだった。

 作品をたっぷり見た感じはした。ビルの2フロアを使っているせいか、かなり無理矢理並べた感じがする時もあって、ゆったりというには遠かった。それでも久々にたくさん作品を見た、というので満足感はあった。

 

 宮島達男の、すりガラスで数字だけが刻一刻と透明に変化していく作品は綺麗だった。

 トーマス・シュッテというひとの作品はよかった。

 マルレネ・ディマスは、やっぱり印象が強い。そういえば、加藤泉は、この感じにちょっと似ている、と思った。

 マルチェッロ・シメオネ。お、シメオネというサッカーの選手がいたけど、この人もイタリアか、などと思いながらも、蛍光色の線だけなのに、気持ちに届いた。

 

 グループ展というか、たくさん並べたものは、どうも印象が分散して、結局、何だか憶えてなかったりもする。だけど、一種の観光地になっていくのだろうから、展望台の料金とセットにしているというのは、それで1500円というのは割安だと思う。

 

 ミュージアムカフェというところが、開いてるの?と思うくらい人が少なかったが、でも、セルフサービスで、300円くらいで、夜景は見れたし、凄くオトクな感じはした。

 

 

(2003年の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

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