アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「惑星の記憶 6月7日物語」 小林健二。1999.11.15~12.4。ギャラリーイデア。

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「惑星の記憶 6月7日物語」小林健二。1999.11.15~12.4。ギャラリーイデア

1999年12月1日。

 

 マックスマーラーを知らなかった。

 場所を聞いた。それはとても大きくメジャーなファッションビルらしいが、そして近くに行ったら、これ知らないと言われたら、そりゃ困るなというくらいの分かりやすさだったが、知らなかった。

 

 その隣の、コンクリートのビルの中。

 青かったり、ぎざぎざだったり、でもきれいだった。本などで見た時と同じ印象の、クールな感じの作品が並んでいる。

 でも、気持ちよかった。

 宇宙な感じ。ラジオか⋯。子供の科学の通販でゲルマニウムラジオを買って、コイルを巻き、微かに聞こえたラジオの声。通販なのに、切手を送って、そのままになっていた切なさ、それも誰にも言わなかった。

 

 そういう時の気持ちが、蘇ってくるせいで、この人の作品が妙に気になるのだろうか。

 単なるノスタルジーとも思えなかった。

 

 

(1999年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

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