2017年8月26日。
勉強会があって、そのあとに交流会があって、その場所が五反田で、思ったよりも、このアトリエに近いので、出かけた。けっこうあわてて、だけど、少し冷静な気持ちで、と思いながらも、もう少し冷静だったら、もっと時間も節約できたのに、と気づいたのは、五反田駅を通り過ぎたあたりだった。
何度か来たアトリエ。
中に入ったら、床にもドローイングが描かれていて、それは、フレンドリーな気配だった。そして、いつもカオスラウンジの展示を見るときには、どうしても梅沢和木の作品を中心に見てしまうような気持ちにもなっていたのに気づいて、そこにある落書きのような、そういうことを含めて名づけた「ゴミ」のような作品にも見えるが、確かに軽みもあって、明るさもあって、さらにはフレンドリーな空気もこんなにあったっけ?と思うくらいで、いろいろな色があいまいに、だけど、まじりあうように一つの世界をあらわしているように思えて、もう少しお金があったら買いたい、と思うような作品もあった。
もうひとり観客がいて、おそらくは知り合いというか、同業者っぽい若いといっていい人と、藤城とがしゃべっていて、その距離の近さみたいなものが、どうしても外側をはじいてしまう空気が出ていたから、もっと見たかったような気もしたし、Tシャツも手にとりたかったけど、その強いつながりみたいなものに、どうしても気持ちが遠慮してしまうのが、自分でも分かった。
この場所でいろいろな個展を開き続けていることのすごさや、重みは時間がたつほどに増していくのは明らかで、だけど、それは毎回の個展が、少しでも妥協が見えてしまったら、その質はさかのぼって否定されてしまう、というような危うさはずっとあって、そういうことも含めて分かった上で、覚悟と共に継続しているんだ、というようなことは伝わってきたような気がした。
(2017年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。