2015年11月21日。
hasu no hanaのオーナーがいろいろと企画して、オープンギャラリーを行うというので参加する事にして、妻と一緒に出かける。天気がいいから、散歩にいい。少し遠い駅まで歩いて、電車に乗って、いつもならば病院に行くだけのために降りる駅に着き、そこから知らない道を歩くと、まずは「指田容史子 作品展 & 子供たちの展覧会」があった。
アトリエろれっと子供絵画造形教室(東京都大田区池上)
そのアトリエは緑道沿いの気持ちのいいスペースで、入り口に大きいワンピースの形をした作品があり、中から赤いものがあふれでて、そこに落ち葉がかかって、広がりのあるものになっていた。
中には、そのアトリエの子ども教室があって、その作品が並んでいる。鳥の島、という絵本を読んでもらい、そこから子供たちが作った作品で、どれも楽しそうな作品で、こういう場所があって、もし通えたら楽しそうだ、と思うような場所で、しかも作家の作品「箱庭プール」も並んでいて、豊かな空間になっていた。コーヒーとか、お菓子とかも出してくれた。そこから、歩く。作家の指田さんが、わざわざ歩き方を教えに、小走りでそばに来てくれて、次へ向かった。
パンタレイ・クラフト&アーツ。
ギャラリーというよりは、アクセサリーショップでもあって、そこに着いたら、入り口付近の壁にたくさんの写真がはってあり、そして、映像が上映されていた。
武藤麻衣「私たち夫妻は、家具な人で、交尾をする。展」
映像では包帯で顔をおおい、全身を赤と黒でペインティングして、背中にドアを背負って、「交尾」をしているようにも見える。
作家も在廊している。
そこでもコーヒーをいただいた。次の会場への地図をもらう。
一駅だけ、乗って、歩いて、次は、新垣美奈「ガレージ」に向かう。ビルの窓の絵が印象的で、社宅育ちのわたしにとってはノスタルジックでもあり、それでいて、未来も感じる作品で、今回は、一つの建物だけでなく、カラフルな様々なビルがある作品が新作らしかった。
この日の最後は hasu no hana に戻ってきた。
松本力。「48SoltGoses.」。作家の松本力が48歳になり、そこまでの自分を振り返るように作品を作った、という展覧会。それも、たとえば、一つの例だけど、自分が小さい頃に描いたはずの化け物の絵があって、それは親が保存してくれていたりするから、存在するけど、それを見ないで、自分の印象とか蓄積とか記憶だけで描いた、というような作品。
記憶だめし、といった事ではなく、人間の心のことを大事に扱おう、というような姿勢に思えて、なんだか話をしていて、感心したような気がした。大げさにいえば、誠実に生きている人は、ありがたいような気持ちになった。
(2015年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。