1999年11月。
有楽町の電車からも見える船をイメージしたらしい大きな建物。自分には関係ないと思っていたら、前年までお台場でやっていたのが、ここになったので、見にいくことにした。生活は相変わらずだが、母が時々大阪へ行けるようになったので、その間は自宅へ戻って、わりと普通の生活ができる。でも、再発が恐くて、仕事を再開する勇気が出てこない。単に怠慢なのかもしれないが。
1000円以上の入場料。それも、割り引きの券もかなりあるのに、気がつかなかった。その中は、築地の市場みたいなイメージだった。商いの熱気が強い。それに疲れ、自分のひよわさを再確認。妻の方が、まだ作品に集中していた。たぶん100以上のギャラリーが出展していた。
その中で、ギャラリーQ。石田徹也。無気味な人体。現代の不安。諸星大二郎っぽい。それを今の時代に正面から描く26歳。すごい、と思う。
あとは、人の多さしか憶えていない。
いつもとは違った疲れ。
(1999年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。