2018年12月16日。
正面の半地下のような場所にギャラリーがあった。もしかしたら、以前も来たことがあるかもしれないギャラリー。
映像。どうやらロシアというか、東欧みたいな国に行ったらしい映像。おじがシベリアで亡くなった、と言うから、作家の方もそれなりの年齢だと思うのだけど、これからは、戦死の方が、もっと遠いつながりになってきて、そうなると、もっと戦争の印象が遠くなると思った。現地、といっても、どこか分からないが、すごく生々しい。こういう映像は、本当に他の方法だと、違ってくるから、日常が映っている感じがした。いっしょに持参したのは、日本国憲法九条のロシア語訳だったという。
20分ほどの映像を見た。おじの亡くなったらしい場所や、お墓にまで行く映像で、このシリーズは、1995年から始まっていたらしいので、20年以上かけている、ということも含めて、時間の長さみたいなものや、そのはかなさとか、そういうことまで提示しているように思えた。
作家の方と少し話したのは、他に誰も見ていなかったし、お茶まで出してくれたからでもあるけど、話をしてよかったのは、前に出る、というような印象でもない作家の方が、こういう行動をした意味みたいなものも、より考えさせられたということもある。こんなに遠くに行って来た人の話も、目の前で話してもらうと、今日の天気と一緒になってしまうが、でも作品があるから、やっぱり違ってくるように思えた。
(2018年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。