2001年3月13日。
関内から歩いて15分。平日、ほとんど誰もいない県民ギャラリー。意外と広く、そして、やっぱり古いコンクリート。こういう中にいると学校の校舎を思い出す。
鉄人といわれ、誰ピカで見た作家・飯島浩二の作品にさわれたり、乗れたりし、仕上げが思ったよりもきれいだと思い、体験型の作品も、人がいないからゆっくりと中に入ったり、思ったよりも多くの作品を見れたこともあって、楽しんだはずなのに、全体として、うわっというような強い印象はない。ものすごく意外。とか予想もしなかったというのがなかったせいだろうか。というより、見る側が変にすれているだけなのだろうか。
この時代にアーティスト。という言葉も芸術家という言い方も、どこか変にしか響かないし、恥ずかしさを抜きに言えなくなっている。それでも、こうやって作り続けている人はいる。でも、これからも延々と作り続けていく人が、この中で何人いるんだろうか。そんなことを思った。
なんでだろう。自分の中の不安が、そんなことを思わせるんだろうか。
これから先、どうなるんだろう。まったく、プラスの要素がない不安が、よく襲ってくる。それは、まだ変わらない。たぶん、この状況は悪くなることはあっても、よくなることはない、と妙な不安がいつもあるから、そんなことを思ったりするんだろう、とも思う。
(2001年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。