アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

はたらきたい展。2013.6.6~6.17。パルコミュージアム。

はたらきたい展。2013.6.6~6.17。パルコミュージアム

 

 2013年6月15日。

 仕事が見つからず、面接の帰りに、渋谷のギャラリーに行ったら、入り口から人があふれそうになっている。混雑ではなくて、渋滞に近いというか、会場の中は、もう電車の中みたいに人でぎっしりとしている。

 

 最初は「ほぼ日」の15年間の歴史だけど、この間、ほぼ介護だけをしてきた自分が、それは、今回の仕事を探す作業であっても、はじかれてしまうのは仕方がない、と思える部分もある。それから、まだ写真展や、はたらく人のことば、立ち読みコーナー、東北の仕事論などのコーナーもあったが、どこも行列が出来ていた。ことばは、もらえるらしいが、人が会場の中で、また行列を作っている。

 

 とても、見られない。はたらきたい展でさえ、はじかれている気がして来て、なにか、また悲しくなったりもした。

 

 だけど、みうらじゅん、のコーナーだけ、混んでいたけど、どうにか見る事が出来て、こういう場所には珍しく、全部見られた。その中で、ないことを作っている、というのを聞いていると、リフレーミングというようなほとんどコンセプチャルアートみたいだ、と思う。ゆるキャラ、とか、マイブームとか、そんな言葉だけで、大げさにいえば、世界の見え方も変わってしまう、というような大げさな表現は、みうらじゅん自身が一番嫌がりそうだけど、そして、自分のやっていることは、おれが、というよりは、海女が、というように主語が変わっていく、そういう自分が、がとれていくのに時間がかかって、その頃にブームが来る、みたいな言い方が記憶に残り、さらには、自分では大通りの真ん中を歩いているつもりだった、ともいっていて、そして、笑いもずいぶんと起こって、時間が過ぎていた。

 

 

(2013年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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