2014年10月30日。
初めてのギャラリー。やや駅から遠い場所。
1週間くらいの期間に、ちょうど行ける日があった。
不安になるくらいの距離を歩いてから、ギャラリーがあった。開放的な作り。
絵は、赤と白と黒。ほぼ赤しか使っていないような、そして技法もただストロークで線をずっと引き続けているような作品。それでも、静かで、同時にノイズのような悩みとか苦悩とか、もしかしたらネガティブかもしれない感情まで、丁寧に練り込んで行くような作品に見えて、静かだけど、何か感情が素直に出ているようなものに見えた。これまでは、比較的、もっとクールな表現が多かっただけに、変化を迎えているように思えた。
そのギャラリーは、もう10年もやっているらしいが、春や秋など、1年のうちに短い期間しか開いていないようで、今の時期には気持ちいい場所で、そして、お茶までごちそうになってしまった。
作者の人と妻が話をしていて、あいかわらず、作品にまっすぐに向き合っているんだ、と改めて思った。
(2014年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。
「吉窪茜の仕事」