2018年6月8日。
佐々木敦のツイッターで知って、原作の高橋源一郎の「日本文学盛衰史」を読んで、高橋源一郎という小説家が自分にすごく向いた題材を改めて発見して、すごく生き生きと書いていて、若返った、といった印象があり、そして、こういうこともできるんだ、とすごく勇気づけられた記憶があった。
そのあとアフタートークになる。予定よりも、劇が長くなって、2時間20分だったので、残りは20分くらいだという話になった。少し話をして、その中で、時事ネタの事に触れ、一番最初の場内アナウンスで、「日本文学盛衰史」のタイトルを、「日本大学」と間違え、修正するという場面があったのだけど、それは意図的だったと知った。
何人かの質問があって、真面目そうな若い女性が、国文学を学んでいますが、文学に未来はあるのでしょうか?という言葉に対して、平田オリザは、冷静に穏やかに、小説という形では難しいと思う。だけど、たとえば、親と子が、今日、こんなことがあったよ、といった形は残ると思うので、演劇は残ると思います。私は演劇が偉いと思っているので、という答え。なんだかすごい。
そういえば、そのいくつか前の質問で、夢はなんですか?という質問に、日本人みんなが演劇をするようになること、と答えていて、見るのではなく、演劇をする、と答えるところが、相変わらずすごい。
達人、ってやっぱりいるんだな、と思った。
https://www.musashino.or.jp/k_theatre/1002050/1003231/1004274.html
『22世紀を見る君たちへ』平田オリザ