アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「ビザール 〜奇妙な午後〜」演劇集団ア・ラ・プラス。2017.6.29~7.3。シアター風姿花伝。

「ビザール 〜奇妙な午後〜」演劇集団ア・ラ・プラス。2017.6.29~7.3。
シアター風姿花伝

2017年7月3日。

 昔、時々行っていたカフェのオーナーがいて、そのパートナーが演劇を主催していて、少し話をしていたら、この時代に、いろいろなトレンドやいろいろな流行りや、さまざまな気にしてしまいそうなことがあるのに、それでも、自分のやりたい、やるべき演劇に集中してる感じがすごかったけれど、それは、カフェのオーナーをやっている彼女の力も大きいのではないか、と思っていて、それが、もう何年も前になっているのだけど、そのカフェは、うちから歩ける場所だったのが、もっと都会に移っていって、さらに何年かたった今では、午後3時頃に行くと、昼に開いたばかりなのに、全部が売り切れてしまうような、だけど、おそらくは自分が作れる範囲におさえているために、そんな状況になっているのだろうけど、気がついたら人気店になっていた。

 

 そのオーナーの自然な社交の力みたいなものを思い出すと、そんなこともあるんだ、と思ったりもしていて、そうしたつながりがあるので、演劇に見に行けるときは見に行っている。主宰者の杉山剛志に話を聞いたときに、その志みたいなものには敬意を感じているし、気がついたら、海外での活動も始めていて、それがある程度の成功をおさめている、といったこともあって、すごい、という気持ちがあって、それもたまたま友人が住んでいる国でもあって、そんなこともあって、見にいこうと思っていたが、どうしようかな、と思っていたら、メールが来た。前回の演劇に申し込んだから、そのデータが残っていたせいだと思うし、こういう動きは大事だとも思う。

 

 目白駅から歩く。かなり遠いというか、20分くらいというのは知っていても、まだ着かないのか、まさか通り過ぎていないよね、と思うくらいの時に、ビルの中にあった。突然、あらわれる。

  舞台装置が、いつも見るたびに思うのだけど、そんなに予算がかかっていると思わないけど、センスがいい、というか、ちょっとエッジが効いていて、いいなあ、と思えるから、お金がかかっていないのではなくて、腕があるから、お金がかかっている人を使っている、ということだと思うのだけど、こういうプロフェッショナルな成果がさりげなくいつもあるというのは、やっぱりすごいことだとは思う。

 

 舞台はベオグラード。友人が住んでいる街で、内戦や戦争や、わたしにはあまりにも縁遠いハードな環境が少し伝わってくるものの、それを東洋人が演じるには無理があるのでは、と思いつつも、演じる人がプロであることで、ある意味では安心して見られるのは、ありがたい。

 本当に継続していて、成果をあげてきているのは、すごい。

 カフェのオーナーと、演劇の主宰者の男性が結婚しているのを知り、そういうことに重きを置いていないように見えていたけど、でも、おめでとうございます、と伝えた。

 こうして、続けていて、いろいろなことをあげていっているのは、やっぱりすごいと思う。

 

 

 

「演劇集団ア・ラ・プラス」vimeo

https://vimeo.com/alaplace