https://genron-cafe.jp/event/20151001/
2015年10月1日。
オープンダイアローグと、パターンランゲージ。
違う分野の人だけど、自分にとってはとても興味を持っている二人なので、話を聞きに行った。
斎藤環が、最近、本も出版した、オープンダイアローグ。これまでの心理療法の否定にすらつながるような方法を精神科医がすすめようとしている凄さ。そして、井庭崇は、「旅のことば」を出し、それは認知症に関連する本で、それも申し訳ないのだけど「ポジティブな呪い」を感じて、このままでは、また家族介護者が苦しくなってしまうのではないか、と思って聞きに行った。
パターンランゲージというのは、もっとそれ自体を勉強しないと何かを言えないのだろうな、と思いつつも最後の質問で、誰も聞かなくなったので、家族介護者としての質問をした。たとえば、「ネガティブな感情を許す」みたいなことばがあれば、もっと助かったのに、というような、どこか当事者の視点と言われて嫌がられるのでは、と思いながらも話しいた。
ただ、ポジティブが基本なので、と言ってもらった。福祉分野であると、言葉を失うような、外へ出たくないような、そんな人達の「言葉」をどうやって拾って行くか、といったことを考えてほしいといったことを伝えたら、かなり真剣に前向きに答えてくれた。
他の聴衆が、医師が多いと知って、聞きにくかったけれど、聞いて、良かったと思えた。
『オープンダイアローグとは何か』 斎藤環
『旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント』 井庭崇