アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「ルイーズ・ブルジョワ展」。1997.11.2~1998.1.15。横浜美術館。

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「ルイーズ・ブルジョワ展」。1997.11.2~1998.1.15。横浜美術館

 

1998年1月6日。

 

 草間弥生を思い出した。

 彫刻で固い物体のはずなのに、すごく湿り気を感じさせる作品で、それは、不思議な印象だった。その湿った感じも、他にはないような独特な感触だった。

 

「ルイーズ・ブルジョワの芸術は、自伝的要素を多分にはらんでいることを特徴としています。すなわち幼児期の複雑な生活の記憶(たとえば彼女の深層意識に巣くう暴君としての父親の存在)に形象を与えることを制作の直接の動機としているのです。しかしそうして生まれた執拗なまでに人間の身体へのこだわりを感じさせる作品は、極めて個人的な体験を基礎としながらも、あらゆる人間の記憶を触発し、世代を超えて人々の関心を呼んでやみません」

                      (リーフレットより)

 

 

(1998年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)

 

yokohama.art.museum