アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「梅佳代 写真展 ウメップ」。2010.8.7~22。表参道ヒルズ スペース オー。

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梅佳代 写真展 ウメップ」。2010.8.7~22。

表参道ヒルズ スペース オー。

 

2010年8月19日。

 梅佳代の写真展を、それも表参道ヒルズでやると「ほぼ日」で知り、もんだみなころ氏が、デザインフェスタギャラリーで展示をすると知り、両方を見ようと思って妻と相談して、この日に行く事にした。

 

 いろいろあって、少し気持ちが重かったのだけど、それでも表参道に降りて歩いてヒルズのバナーの梅佳代の写真が並ぶ頃には、なんだか気持ちが軽くなってきて、その地下3階に降りて写真が並ぶ場所に来ると、そこはちょっと海の家的な空気が流れていて、写真も並んでいて、どうしても「ほら」と指をさしてちょっと笑いたくなるような写真も並んでいる。

 

 だけど、それは見事に何かにだまされているような気にもなるけれど、素人のスナップとどこが違うんだ?と言われれば、変わりもなく、だけど、そう見えてもいいように並べてあったりもして、だけど、こういう瞬間を身内でも何でもない人間がどうして撮れるんだろう?と思ってきて、そして、どこを見ていたら、何に注意していたら、こういうのが撮れるんだろう、という気持ちにはなってきて、それはアラーキーと似たような種類のすごさ、みたいな事も思い、やっぱり、その撮影者の事を考えてしまうのも似ている。

 

 会場には梅佳代自身が関係していると思われるカラオケの音が流れ続け、そういうのも海の家っぽい感じも出しているのだろうけど、この感じを表参道でやるのはいいかもしれない、とも思った。梅佳代が撮った動画を流していて、その見方が、途中ですげえー意地悪じゃん、とちょっと笑いたくなってしまうような場面もあって、その画像の前には、ズックのままあがってね、というクッションが置かれた場所があって、男の子が寝転がっていたりもする。なんだかのんびりした、夏休み、という空気が広がっている。

 

 それから、おみやげコーナーでうめあめを買って、ウメップという最新の写真集を見ていたら、リウマチと思われる薬指に結婚指輪らしき指輪をはめた写真を見て、買おうと思った。そこの3階のハンバーガーをたべ、それからデザインフェスタギャラリーへ行き、いつもちゃんとした作品を作り続けているもんだ氏の作品を見て、詩集を買って、その途中で妻が奈良美智のTシャツを買って、帰ってきた。

 

 

(2010年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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