2013年2月3日。
武蔵小金井の駅で待ち合わせをして、そこからバスに乗って、バス停を降りたら、わりとすぐだった。立派できれいな建物。中はこぎれいで、でも、あまり威圧感もなく、いい雰囲気だった。二人の分は招待券で、わたしは残り少ない学生生活だけど、学割を使って、大人の半分の料金で入ることが出来た。
入ってすぐには、地図に旗をたてた作品。そして、その旗をたてた場所にいる人達のふるまいを文章化している。その次のmamoruの作品。氷や水や紙やペットボトルを使って、たとえばひもと一緒に凍らせた氷をぶらさげることによって、そこから垂れる水滴の音を聞いたり、扇風機を回した時に前に置いてある空のペットボトルがたてる、かすかな「ぼー」という音を聞こうとしたり、紙を(これがおそらく考えられた固さの紙だと思う)紙コップに丸めて、そこに少しだけ水をたらすと、思ったよりも大きく紙がふくらむ音がしたり、と「日常」への見方が変わる、という意味では、かなり好きな作品だった。
それから、小木曽瑞枝の作品は、近所のギャラリーで見て初めて知ったのだが、シャープできれいで、頭のよさも感じると共に、見ていて面白いと思える作品でやっぱり感心もし、伊庭靖子の作品は、食器を大きくしているのに、全体の色あいやタッチが柔らかいせいで、それは親しみやすさみたいなものまで感じられるような作品になっている。気持ちがいい。さらには、三田村光土里の作品は、自分に関係したものを部屋に並べるように配置して、そこには一定の美学が確かに存在していて、美しさを感じる。平面なのに立体に見えるカードが紹介されていて、欲しくなった。
そのあとに、一枚ずつ集めた紙で展覧会の小さい冊子を自分で作ったり、旗を手作りしたりしているうちに、2時間くらいがあっという間にたった。
すごく楽しかった。ミュージアムショップも、妻は、ひびのこづえさんのハンカチがたくさんある、と喜び、すごくうれしそうだった。何枚か購入した。
(2013年の時の記録です。多少の加筆・修正しています)。