アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「アートと音楽」。東京アートミーティング第3回。2012.10.27~2013.2.3。東京都現代美術館。

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「アートと音楽」。東京アートミーティング第3回。2012.10.27~2013.2.3。東京都現代美術館

2013年1月31日。

 日曜美術館坂本龍一日比野克彦が対談していたのを見て、改めて、アートと音楽の展覧会を見たくなって、それは、一緒に見た妻も同じで、音がきれいだった作品があったから、よけいに見たくなった。

 

 ただ、体の調子が悪くて、鼻水が止まらない感じになっていたのが昨日の午後でそれは、一昨日のインフルエンザの予防注射のせいかもしれない、とも思ったが、昨日はいったんあきらめたものの夜中になって、体調がよくなってきて、今日午前11時に目をさました時に体調がよかったら出かけようと約束をして、起きたら、行こう、大丈夫、ということになり、出かけた。

 

 なんとなくバタバタして、駅に降りて、歩いて、着いた。最初に、たけしとヤノベケンジの作品がロビーにあるので、次はいつ動くんですか?と係の人に聞いたら、あと10分後くらいだから、待つ事にしていたら、人が微妙に集まって来た。撮影がOKだから、カメラや、それより多くのケータイをかまえている人が何人もいる。古い井戸のようになっていて、そこから折り畳んだ体を起こすようにして、そうしたら、顔はヤノベケンジのここまでの作品の顔だった。まだ伸びる、まだ伸びる、と見ているうちに3メートルくらいになり、口をあけたら、水が落ちてくる。おお、と思った。それから、ゆっくりとゆっくりと戻っていく。

 

 それを見てから、「アートと音楽」に入る。

 

 最初の部屋に、テレビで見た、丸いプールにたくさんの皿が浮いていて、人工的に流れを作って、皿同士がぶつかって、その音がする。複雑で不規則な音。でも、澄んでいる、といっていい音。すごくシンプルで、でも、すごく効果が高い作品。

 

 次の部屋は暗くなっていて、何かの言葉がレーザーの赤い光で壁に走っていて、それと何かしらの関係があるのだろうけど、2台のグランドピアノが鳴る。

 

 他にも、テクノロジーが可能にした作品や、地下の広いフロアにはもう今では古くなったレコードプレーヤーがたくさん並んでいて、その光景だけでも、なんだか楽しかった。八木良太の氷のレコードは映像と音だけになっていたが、あれは、直接見られてよかったと思った。年輪を音にしている作品は、ピアノとか、すでにある楽器の音に置き換えているのがちょっと残念だった。音楽がらみの作品は、もっと時間をかければ、もっと楽しめたかも、などと思った。

 

 

(2013年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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