2001年11月1日。
5回目の「横浜トリエンナーレ2001」。2回目にの赤レンガ倉庫。
オノ・ヨーコの電車車両を使った作品。銃弾は必要だろうけど、いかにもの少しおどろおどろしい音楽はいるだろうか、とも思ったが、でも、よかった。最初、これはもっと途中の汽車道というところに置かれる予定だったはずだが、やっぱりあまり目に触れにくいここの赤れんがパークに持ってきたのだろうか、とも思ってしまった。
レンガ倉庫の会場の中は、当たり前だけど、この前来た時といっしょだった。違うのは、耳に刀根康尚の作品をつけていて、急に難解な言葉と共に妙にノイズな音が聞こえることだ。
束芋の作品を見る。やっぱりおもしろい。カタログで、田端の妹。略して、たばいも。という由来を知る。自分に密着した名前じゃないと、こういうリアルな作品は作れないかも、などと思う。
今日は、用事があるので、午後3時頃には帰らなくはいけない。ただ、この中のカフェで軽い昼食もとれたし、おもしろかった。
これで、自分たちにとっては、トリエンナーレは終わった。
帰りは汽車道を通った。
夕方には、きれいな場所。
運河に浮かぶ草間彌生の作品。もっと多くて、もっと水面をうめつくしてくれれば、さらにすごく見えるのに、などと思った。ただ、そのぶつかりあう音が思ったよりも涼しく秘かな感じがして、よかった。
なんだかんだ言って、トリエンナーレは楽しめた。
何人か個人的に好きな作家も新しく見つけられた。
この前、会場内のカフェで、ずっとこのトリエンナーレに文句を言っている中年男性がいた。言い過ぎで、少し不気味でもあったのだけど、でも、ああいう風に言うのも分かる気がした。自分自身でさえ、もう少し説明とか親切とかがあれば、などと思ったりしたのだから。
この期間中にテロがあった。
これから、アートもどうなるんだろう。などと、やっぱり思ってしまったりする。でも、アートは、これからも必要になるだろう、という気持ちは、今もそれほど変わっていない。
(2001年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。
「横浜トリエンナーレ2001」
https://www.yokohamatriennale.jp/top/archive/yt2001.html