アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

横浜トリエンナーレ2008。2008.9.13~11.30。新港ピア。横浜赤レンガ倉庫1号館。

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横浜トリエンナーレ2008。2008.9.13~11.30。新港ピア。横浜赤レンガ倉庫1号館。

 

2008年11月16日。

 友達と出かけた。 

 全部で6人。

 馬車道で集合して、赤レンガへ向かう。

 3階へ行って、ちゃのま、の横浜店に初めて入り、奥の席で6人分の場所を作ってもらい、座った。テーブルを替えてもらう。やや薄暗いがムーディーな感じ。コーヒーまでセットで1000円。

 けっこうおいしかった。

 

 そこには、12時少し前に入って、午後1時半近くまでいた。

 それから赤レンガ倉庫の会場へ行き、2階へ行く。

 

 映像の作品が並ぶ。ちょっとスカスカな印象。40年くらい前のパフォーマンスの記録の画像などもある。だけど、何の説明もなく、だから、あまりひっかかりがないまま通りすぎてしまう。

 

 そして、奥のところにテレビで見て、見たいと思っていた狭い通路にいろいろなメッセージが書いてある作品。確かに、時々、少し思うけれど、人が渋滞しているような場所ではあまりなにかを思うことも出来ず、何度か出てくるちょっとエロチックな落書きみたいなものはあまり効果も上げていないような気もして、でも、深刻ぶるほどメッセージの力はなくて、それならば、内観療法(ホントに学び始めたばかりだから、聞きかじりに近いけど)の「身近な人に、①世話になった事②して返したこと③迷惑をかけたことを、繰り返し具体的に書いていく」という方が当たり前だけど、深いインパクトを与えられるはずで、ちょっと中途半端な心理的ななにかが見えたような気がした。

 

 でも、こういう風に狭い廊下という場所を作り、そして、板に言葉を書いただけで、なにかしらの効果を生み出せるというのは、(この狭さが大事だと思うが、でも、やっぱりこういう並んで見る人というのは想定していないとも思う)裏側から英語が読める人も参加出来るというアイデアもいいな、と思ったし、確かに人気があるというのは分かる気もした。

 

 でも、3階にはリクリット・ティラヴァニャ、らせんで上るだけの台があったり、24のうんぬんという音楽がらみの作品が奥にあったりしたが、係員に聞いても、来日しなかったから、実は誰も意味が分かっていない、というような返事がかえってきたりもした。

 

 大丈夫なんだろうか?と不安を抱えつつ、メイン会場といわれている新港ピアという会場まで歩いた。中はけっこうがらんどうみたいな感じに思えた。テレビで見た鏡と音を組み合わせた作品も、もっと数があればいいのに、と思えたし、鏡をわった部屋も、もっと近くで見せてくれてもいいのに、と思ったし、ショップで奈良美智村上隆関連の商品も売っていたし、他の日本の作家の作品も売っていたけど、でも、それならば、そういうアーティストの作品そのものも展示すればいいのに、と思った。

 

 そこのカフェで座れて、けっこうゆっくりしたら、もう4時を過ぎていた。

 そこから歩いて、馬車道へ向かい、最後の会場へ行こうとし、途中の夜景を見ていたら、午後5時を回ってしまい、次が見られなくなった。残念だったけど、仕方がない。

 

 

 

(2008年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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