アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

大谷工作室 個展「たましい的な。」。2011.12.15~27。Hidari Zingaro。

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大谷工作室 個展 「たましい的な。」。2011.12.15~27。Hidari Zingaro。

2011年12月18日。

 

 考えたら、先月、カイカイキキギャラリーへ行って以来、アートを見に行っていない。今日は、会田誠か、東京都現代美術館か、大谷工作室展か、で妻に聞いたら、大谷になり、中野に行くことにした。

 起きてから、洗濯をしたり、一通り家事をした後で、出かける。電車を乗り継いで、途中の新宿から中央線の各駅停車でも三つ目で10分足らずなのを改めて知り、けっこう近いのを、また改めて知る。

 

 駅を下りて、商店街を歩いて、抜けて、その向こうに中野ブロードウエイというごちゃごちゃしたビルがある。シャッターが閉まっている場所も少なくないし、飲食店があちこちにあるし、服も靴も売っているし、まんだらけ、は数多くあるし、狭いスペースも少なくないし、文化祭みたいな感じもあるけど、その中にジンガロが増えて、今は4つくらいある。最初に4階にあがって、角の方へ行って、やっぱりシャッターが閉まっていて、という場所の奥に、あった。

 

 写真で見ていた、はにわのような、素朴という言葉だけでなく、自意識の少なさというか、それでもちゃんと気持ちが入っていないと、こういう造形にはならないかも、などと思えるような、独特というか、見た事あるようで、見た事がないような、民芸っぽい感じとも違うし、モノ派のような感じとも違うし、考えたら、目の前にある「土まるだし」のような、形が崩れているような、そんな作品群は、おそらくどこにもないのだろう、と気づく。その上で、そこにある作品は、1万円以下だったりもして、それも含めてなんだかすごいような気もするが、作家本人が小さい女の子を肩車して来て、それは大谷の娘だと思ったりもしたが、友人の子だったらしいと、後で知る。

 

 それから、3階に行き、そこでも、人の顔の作品が多く、かわいい、というようなもので、そこにいた繊細な感じのスタッフが、かわいいですよね、などと、他にも説明してくれて、確かにはにわのような作品には、自然な自由さがあるようで、その制約のなさ、みたいなところが独特なのかもしれない、などと思って、3階と2階の作品も見た。妻が気に入った作品は、1万2000円で、買ってもいい、とも思ったが、情けないのだけど、買わずに帰って来た。

 それから、ピクシブジンガロの作品展も見た。

 

 

(2011年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

 

「大谷工作室 僕が17歳の時、ジャコメッティの話を美術の先生に聞いて、彫刻に憧れて、僕は今、彫刻を作ってます」。

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