アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

ヨコハマトリエンナーレ2011。2011.8.6~11.6。新港ピア。黄金町バザール

f:id:artaudience:20210514095650j:plain

ヨコハマトリエンナーレ2011。2011.8.6~11.6。新港ピア。黄金町バザール

2011年10月28日。

 2度目のトリエンナーレ。最初は、馬車道の駅で降りて、地図を見ながら、あんまり憶えていないまま無料送迎バスのバス停に向かって、歩いて、その印が地味で、係員もあまり目立たなくて、少したったら、バスが来た。この前は土曜日で、今日は平日のせいか、バスも空いていて、新港ピアに行ったら、そこは展示ブースみたいな感じで、それでお金をとるのは…という抵抗感が抜けないままで、見て回って、ほとんど気持ちが上がらないまま、バスが来たので、黄金町へ行った。

 

 降りたら、午後3時くらい。日ノ出町駅のそばで、降りたら、急に黄金町とかの雰囲気になる。少し路地を入ったら、写真で見ていた「竜宮美術旅館」という場所があった。写真よりも小さいけど、いわゆる青線の売春宿だったところだったみたいで、やけにコンパクトな部屋だったり、でも、ところどころおしゃれっぽいような作りもあって、昔は、ここのあたりは、恐いところだと聞かされていたところだから、こうやって、アートのイベントとかがなければ、おそらくは来ない場所だったろうし、でも、自分が勝手に感じているだけなのかもしれないが、空気感は不思議なままの場所で、そこをスタートとして、黄金町駅に向けて、いくつものギャラリーを見て回ることにしていた。

 

 最初のその旅館で松澤有子の作品が、部屋の中に小さい白い双葉がものすごくたくさん並んでいて、それが、その部屋のベッドも含めて、とてもキレイな感じになっていて、すごく場所も生かしているように見えて、よかった。そこから歩いて、橋のところに作品があって、探したら、平面の人間の像みたいなものや、鳩の像みたいなものが、その声と共に展示されていて、思ったよりも面白かった。2時間半をかけて、あちこち回って、まるでセットのような印象は変らず、時々、空気感にやっぱりどこかすごみがあって、最後に、カフェスターに入って、食事をした。

 もう暗くなっていた。

 いい一日だった。

 

(2011年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

www.amazon.co.jp

 

www.amazon.co.jp