アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「三岸節子展」。2005.7.23~9.11。平塚市美術館。

2005年8月13日。

 

 弟と母と妻と私。

 初めての4人での外出。

 何だか、必死だった。時間がない。内心は、凄くあせっていて、でも、必死で穏やかにしているという矛盾している状況。

 母はずっと入院していて、さらに病状がよくなかった。今日は、病院に外出届を出している。

 弟の予定を聞いて、それに合わせて、平塚市美術館で、現地で直接まち合わせ。

 

 三岸節子展。

 この前、「美の巨人」で見たばかり。

 そういえば、その夫の三岸好太郎で、2週続けて番組をやっていた。そういえば、三岸節子のアトリエが、大磯かどこかにあって、地元の人でもあったんだな、と思った。

 

 絵を見た。

 エレガントな佐伯祐三という感じ。

 時々、あ、きれいだな、とも思う。

 母が、喜んでいた。

 よく、三越か何かで、この人は展覧会をやっていたり、というから、余計になじみがあったようだ。

 じっくりと見た。

 白やいろいろな色の絵。

 

 晩年の絵。80を越えた頃の作品、桜の絵とか、そういうのが、やっぱり激しくなってきて、というか、何かを気にする感じが減ってきて、それは、とてもいい、という方向は確かに見えてきて、すごいと思えるような作品になってきたように感じた。

 

 じっくりと見て、1時間くらい見て、売店でカレンダーとかコースターとかポストカードとか買って、弟がカタログを欲しいというのを、「買ってあげて」と母が、「母親」の言い方で言っていたので、買った。その後、喫茶店で、デザートを食べた。

 しばらく、この日のことを、母は喜んでいた。よかった。

 それから、1ヶ月半くらいの後、実家に2泊3日で母の外泊をした。5年ぶりだった。喜んでくれて、よかった。

 

 

(2005年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

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