2000年1月13日。
ミレニアムという言い方が、去年1年間かけて、急に広がり定着し、コンピュータの2000年問題などと大きく言われていたが、でも何ごともなく過ぎ、新しい年になった。自分の状況は、それほど変わっていない。
2000年最初のアートは初めて行く三鷹市美術ギャラリー。いろいろな作家が、ゴッホとアルルをテーマに作品を作っている。その作品にそえられた文章もけっこうおもしろかった。「僕は常に彼を崇拝していた。彼の悲しみと孤独にじっと目を凝らしながら⋯」(ロバート・ラウシェンバーグ 1990年7月 アルル)。これはチラシにあったもので、もっとおもしろいものもあったんだけど⋯。
ゴッホって、作家に人気があるのも少し意外だった。確かに、生前、これだけ認められず、そして、かなり悲惨に見える人生で、死んでからこれだけ評価が上がった人間は、他にいないかもしれない。逆に言えば、今、生前に認められなければ、死後もやっぱり認められない可能性は昔よりもかなり高くなっているんだろう。ある意味で、ロマンチックな存在なのかもしれない。
フランシス・ベーコンの作品。矢印が、効果的だった。
(2000年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。