2014年4月2日。
最終日だった。用事が珍しく重なって、そのすき間で見に行った。作品に対しては失礼な見方なのは分かっていたけど、一目でも現物を見たかった。広尾駅から遠く感じた。ギャラリーの中は静かだけど、人がいた。ここのところ特にスタッフの感じはとてもいい。
大きい絵。多くの登場している人物。動物。ただ、その独特の感じは変わらず、小さい絵でしかその魅力が出ないんではないか、みたいな事を感じた時もあったが、その大きな横が5メートルくらいある絵も、柔らかそうで、深くて、祈りもあって、静かだけど、魅力的だった。ギャラリーの中に植物を多く使ってもいた。たった10分くらいしかいなかった。一通りは見た。
ただ、坂道を下りながら、見て来たんだろうか、ちゃんと見ていないんではないか、と後ろめたく、なんだかぼんやりして、ある種の夢を見た気持ちになっていた。ずっと同じものを描いているというイメージなのに、明らかに大きさだけでなくスケール感というものが増している。
今度は時間をかけて見るようにします。
(2014年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。