2002年5月4日。午後2時〜午後4時。
青山ブックセンターのホームページで見つけて、申し込んで予約して、妻と一緒に聞きにいった。直島と大竹伸朗の組み合わせなので、ぜひ行かなきゃと思ったのだった。
トークを聞いていて、なにしろ直島に行かないと、という気持ちにはなったが、なかなか行けない自分が情けなかった。
そして、真っ赤なスニーカーと決してはずさないサングラスが、そういうイメージになっていて、そして、物凄く強気に聞こえるようなしゃべり方をする写真家 金村は、でもその話の内容が気になった。「廃虚を妙に情緒的に撮るような頭の悪いことはしたくない」と、言っていた。そして、悩める写真の専門学校に通う若い男性が、弟子にしてくれという話をした時、最初はいなしていいたが、相手がかなり本気だと分かると、そこだけ急にわずかに声のトーンを落として、自分も本気だというしゃべり方に変わった。
「誰かの弟子になっちゃうと、その人を越えられないし、下手をすると助手をして腰を痛めて終り。ということだってあるかもしれない。同じ貧乏なら、自分でやった方が、オレはいいと思う」。
何だか、すごく納得してしまった。そして、とても親切で優しい人なんだと思った。
大竹伸朗の話は、よかった。
妻と2人で、ただのファンかもしれない。
この対談を聞きにきていた人達の中で、すでに直島に行ったことがある人がかなりの割合いて、感心したし、勝手に焦る。
(2002年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。