アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

直島「スタンダード」展カタログ刊行記念トーク。大竹伸朗氏+金村修氏 (司会:「スタンダード」展 キュレーター 秋元雄史)。2002.5.4。青山ブックセンター 本店カルチャーサロン。

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直島「スタンダード」展カタログ刊行記念トーク大竹伸朗氏+金村修氏 (司会:「スタンダード」展 キュレーター 秋元雄史)。2002.5.4。

青山ブックセンター 本店カルチャーサロン。

 

2002年5月4日。午後2時〜午後4時。

 青山ブックセンターのホームページで見つけて、申し込んで予約して、妻と一緒に聞きにいった。直島と大竹伸朗の組み合わせなので、ぜひ行かなきゃと思ったのだった。

 

 トークを聞いていて、なにしろ直島に行かないと、という気持ちにはなったが、なかなか行けない自分が情けなかった。

 

 そして、真っ赤なスニーカーと決してはずさないサングラスが、そういうイメージになっていて、そして、物凄く強気に聞こえるようなしゃべり方をする写真家 金村は、でもその話の内容が気になった。「廃虚を妙に情緒的に撮るような頭の悪いことはしたくない」と、言っていた。そして、悩める写真の専門学校に通う若い男性が、弟子にしてくれという話をした時、最初はいなしていいたが、相手がかなり本気だと分かると、そこだけ急にわずかに声のトーンを落として、自分も本気だというしゃべり方に変わった。

「誰かの弟子になっちゃうと、その人を越えられないし、下手をすると助手をして腰を痛めて終り。ということだってあるかもしれない。同じ貧乏なら、自分でやった方が、オレはいいと思う」。

 何だか、すごく納得してしまった。そして、とても親切で優しい人なんだと思った。

 大竹伸朗の話は、よかった。

 妻と2人で、ただのファンかもしれない。

 この対談を聞きにきていた人達の中で、すでに直島に行ったことがある人がかなりの割合いて、感心したし、勝手に焦る。

 

 

(2002年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

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