アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「コミティア96」。2011.5.5。東京ビッグサイト。

2011年5月5日。

 いつも、ちゃんと自分の活動の状況を教えてくれる「もんだみなころ」さんは、昔、ゲイサイで知り合った。もうたぶん、2年くらい前になるけど、ゲイサイが埼玉のカイカイキキの作業場が引っ越す時にそこを使って開いた、賞もない時に、壁沿いのすみの場所で、テーマは自分です、という言葉を掲げて、ちょっと怖くて寄れないようなオーラを出していて、だけど、その作品にウソがなくて、すごいと思った女性がいて、見せてくれますか?と見せてもらったら、そのファイルに書いてある膨大な作品のどれもが切実に思え、そして、どれもその日付と時刻(分まで)書いてあって、いろいろな意味ですごいと思い、これ売ってないんですか?という話になり、ためらいながらも、売ってもらった。

 

 それはコンプレックスというテーマの作品と文字を貼ってあるような作品で、それは今の部屋の壁にあり、今でもいいな、と思える。そして、それから、まだ2年くらいしかたってないけど、ゲイサイにも出し、デザインフェスタにも出展し、他の様々なイベントにも出し、インターネットで絵も販売し、イラストレーションでは入選もし、なんだか、すごいと思えるほど、何しろ、量を描いて、描いて、描いているのが分かる。それから、日記みたいなものも書いていて、その文章も正直ですごいと思えることが多く、いつも見に行くと、喜んでくれて、その作品はいつも欲しい、と思える。まだ1枚3000円くらいだけど、その価値はもっとあるような気がする。東日本大震災があった後、ゲイサイが中止になっても、今度はコミティアに出す、というのを本人のホームページで知り、出かけた。

 

 会場に入り、もんだみなころさんのブース(この場合は机)に向かう。作品は、日記のような形をとっているけど、いつも、率直で、その時にしか描けないものを延々と描いて、描き続けていることで、何違うレベルになっていることで、家に帰ってきて読んだら、染みてくるものがあるのが、すごいのだろうか、それは本気のせいだろうか、などと思う。

 

 もんださんから、この人、と紹介されたコーナーに一輪社さんというカオスラウンジのアーティストの人がいて、そこでまた紹介してもらった6人くらいの人達を回った。途中で、紙を赤いボールペンでうめつくすように線をひいている人がいて、でも、その机にある「ギャラクシーインポテンツ」とタイトルが書かれた冊子みたいなのが魅力的で話しかけたら、わりと普通に答えてくれて、その中の冊子を2冊400円で買った。最初、おつりがないから、あげます、と言われたけれど、なんとか次の人が買ってくれたから、おつりも出来て、よかった。

 

 なんだか、すごいイベントでもあった。

 

 

(2011年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

 

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