アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

深瀬昌久 写真展 「救いようのないエゴイスト」。2015.5.29~8.14。 DIESEL ART GALLERY 。

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深瀬昌久 写真展 「救いようのないエゴイスト」。2015.5.29~8.14。
DIESEL ART GALLERY 。

 

2015年6月23日。

 

 神聖かまってちゃんのストアライブを見たくて、タワーレコードでCDを買って、整理券をもらって、まだ時間があるので、そばのディーゼルギャラリーに行った。普段ならば自分には関係のない場所なのだけど、ギャラリーが出来たから、時々行くようになり、そこの「救いようのないエゴイスト」と言われる人が、故人でしかも生きていたら80歳を越えるような人が、なにしろ「自分、自分」というような写真を撮っていた、というのをインターネットで知り、面白そうだと思って、それを「かまってちゃん」という名前をつけたバンドのライブを見る日に見られるというのは、なんだか面白いとも思った。

 

 奥さんを撮っている写真は、いかにも60年代から70年代の写真に見えて、それでも、自分ばかりに興味がある人、というのは、分かるような分からないような感じだったけど、自分が写り込むように撮った写真や、お風呂に沈んで自分ばかりを撮った写真は、すごく今の写真に見えた。それは90年代の最初の頃で、バブルがはじけて本格的に不況といわれる年の頃で、その年に、不慮の事故というが、おそらくは酔っぱらって階段を落ちたということだと思うけど(違っていたら申し訳ない)、そこから20年くらいたって亡くなった、という記録を見ると、20年間、誰が看ていたのだろうということが、やはり気になる。

 

 ギャラリーが少し小さくなったように思えたし、そこにいつもいた親切な説明をしてくれるスタッフもいなくて、少し寂しいスペースになったように思えた。意欲的な企画だと思うし、開いてくれて、ありがたい。

 

(2015年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

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