1997年10月10日。
暗い部屋。あるかないか分からないくらいのぼんやりとした光り。
ただ、それが壁に投影されているだけかと思った。
それでも、とても微妙だが。
妻に言われて、その光のところに手をかざすと、そこには穴があって、奥行きもあった。光が物質みたいだった。
そして、光がいろいろと変わっていく装置。この時、妻が入ったものは、壊れているのか、ほとんど変化がなかったらしい。テレホンボックスと言われる作品。中に入ると、目を閉じて見えてくるいろいろな色をもっと鮮やかにしたような光が、めまぐるしく変化していった。
不思議だった。光が、こんなふうに、触れるかもしれないなどと感じたのは、初めてかもしれない。
近くの公園で、バッグの上に鳩に糞を落とされた。2匹続けてだった。
(1997年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。