アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

山田秀寿 展。2011.6~7。Hasu no hana CAFE

「山田秀寿 展」。

https://www.hasunohana.net/exhibition-2011

 

  その建物は古く、以前は、あまり冊数がない古本屋のような店だった。古い木造で、その前はカメラ屋だったらしい。

 

 あるとき、その古本屋も閉店したらしく、そして、その建物自体を改装しているのはわかった。妻と歩いていて、その内部が見えた。雑然とした、さまざまなものがあちこちにあって、工事途中のような中に、明らかに異質な物体があった。

 

 それは、人の形を模した、だけど、明らかに人の意図によって制作されたはずの、半立体のようなものだった。あれは、作品ではないか。マクドナルドも撤退するような町に、こんな物体があること自体が不思議だったけれど、少しの間、集中して、何かを分かろうとしていたようだ。

 

 後から、声をかけられた。

 若い女性だった。

 

 言葉を交わすと、どうやら、ここにギャラリーカフェができるらしい。しかも、その女性がオーナーで、もうすぐ開店するらしい

 

 ちょっと信じられなかった。そんな文化が、この町にやってくるなんて、すごくラッキーだと思った。

 

 2011年6月2日に、雨が降っていたけれど、初めて、このギャラリーカフェを訪れた。

 

 まだプレオープンらしいが、この前、見た、人物の作品もあった。天板に描かれた各国の子ども(?)と思える作品が、天井からつるされている。透明のシートに風景が描かれ、壁面には、海外を思わせる人物画も飾られている。

 

 古い木造の建築物の中が、別の空間になっていた。高い吹き抜けに改装していて、しかも、建物内部にはツリーハウスがある。

 

 アートを見ながら、コーヒーを飲めたり、食事もできたりする。

 

 私たちにとっては、信じられないような、天国のような場所が近くにできた。

 近くには、こうしたアートに関連するような施設はなく、どうして、ここにできたのかは偶然のようだったけれど、すごくありがたいことだった。

 

 

「Hasu no hana」ホームページ

https://www.hasunohana.net/

 

 

 

 

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