お寺のお堂には、「奪衣婆」という像の存在がある。奪衣婆とは、三途の川の畔にいて、亡者を待ち受けていると言われる。
(長野県松本市 「牛伏寺」)
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/134/3717.html
こうした像を撮影し、その写真展が開催された。
「お寺の境内の端や門の外、墓地の前、
川のほとりなどにひっそりと立つ
小さなお堂を見つけたら、そっと覗いてみよう。
そこはもしかしたら、地獄かもしれない」(チラシより)。
「お盆過ぎ、Hasu no hana では、中野純さんんが、
各地のお堂を巡り撮影した写真をメインに、奪衣婆写真展を開催いたします。
奪衣婆写真展は2010年より不定期に開催され、
本展で4回目となり、その間に撮りためた奪衣婆肖像写真は約100点。
それらが一堂に会する貴重な機会となります。
その他地獄の仲間たちの写真、奪衣婆モンタージュの展示、
奪T(誰でもすぐに奪衣婆になれる夢のTシャツ)の販売を予定しています』(チラシより)
他にも、自主映画が上映されたり、喫茶は「奪衣bar」として営業したりと、いつもの展覧会とは趣きも違うのだけど、一種のお祭りのような感じで、楽しかった。
お寺に行った時に、見ているはずなのに、気がついていなかった。
『庶民に愛された地獄信仰の謎』中野純