このギャラリーは、古い木造だが、最初はカメラ店だったはずだ。そのあとに古本屋になり、そのあとに、今のギャラリーになった。そこで、写真展をするのは、不思議な気持ちになるが、どこかしっくりするような印象まである。
『本展では瑛九のフォトデッサンの型紙を展示する機会を得たことをきっかけに、そこから導く“技法を超えた独自性”や“国際的な評価”という視点から前半・後半と会期を分け4名の作家を取り上げます。
デジタルカメラや携帯電話の普及で今や写真は誰でもいつでも撮影することができ、その行為や目的も、日常生活の延長線上にあるように思います。
写すという行為そのものについて、そこに現れている像について、またphtographyという語源について、改めて考えるきっかけになることと思います』
(DMより)。
前期は、人見将。西村陽一郎。
後期は、新井卓。村上華子。
『写真の読み方:初期から現代までの世界の大写真家67人』 イアン・ジェフリー