1998年1月8日。
年末、年始にかけて、約10年ぶりにアルバイトをやった。仕事が少なくなっていたから、収入が足りなくなっていた。
宅配便の仕分け。いやで、しょうがなかった。終るたびに、冬だというのに、汗をものすごくかいた。筋肉痛になった。手首を痛めた。毎日、終る時だけを楽しみにした。あと何日。終るまでの日を数えた。
会期が終る直前、この展覧会を見にいった。
ガラスの破片を突き付けてくる部屋があったり、結構しぶい。でも、妙に気持ちにはしっくりきた。少し落ち着くような感じもあった。それでも、時々、まだバイトは何日あるんだ、と数えている自分がいた。
考えてみれば、もう、暗い方向へしか、走っていない日々だった。ここ、2、3年、明るくなかった。不吉な前兆はいくらでも、あった。
(1998年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。