アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

渡邊知樹 展 「雲の足跡」。2012.1.13~2.5。Hasu no hana。

渡邊知樹 展 「雲の足跡」。2012.1.13~2.5。Hasu no hana。

2012年1月15日。

 鳥のオブジェがたくさん飾ってあって、それから、頭に花が咲いている人の形のオブジェが並んでいて、絵も壁にあり、それはけっこういい感じだったが、たとえば、鳥のオブジェを作る動機とか、その作品が、どのような系譜につながっているのかを説明出来たりとか、そういう事が出来れば、さらにアートとしての強度が上がるのに、と思ったりするのは、現代美術とか、美術史とか、アートとか、いろいろと考え過ぎたりしているせいかもしれない、などと思いながら、見ていた。

 

 そのうちに時間が来て、名前を呼ばれて、それで、去年の6月からこのギャラリーが出来て、何度も来ているのに初めて入るキッチンから2階までの階段を上がって、ツリーハウスまでの手すりのない板の上を歩き、まるで茶室みたいなツリーハウスの中に入ると、絵や立体があった。

 

 そして、思ったよりも広い感じで、中に2人で座っていると落ち着けて、そのうちに、今回のアーティストの人が料理を持って来てくれた。フィリピンの家庭料理の「アボド」です、と言ったと思って、それは、肉や野菜などをしょうゆと酢でつけ込んだもの、という事で、この申込みの時に聞いた時は、その味に不安はあったりもしたが、妻と二人で、「アボド」だっけ?「アドボ」だっけ?と話していたら、部屋を出たアーティストの人が、「アドボ」です、と言ってくれて、なんだか笑った。アボガド、といか、アポカドに引っ張られるような気がするんですけど、というような話をしたら、少し納得してくれたのが意外だった。

 

 しばらくたって、部屋のあちこちを見ながら待っていたら、持って来てくれた料理は、思った以上においしくて、妻が好みに合わないんじゃないか、と心配していたのが、考え過ぎだと思うくらい、よく食べていた。そして、しばらく、その部屋にいて、違う時間が確かに流れている、くらいの豊かな気持ちになって、下に降りた。 

 

 作品を見るだけではなく、この「雲テラス」の企画に申し込んで、よかった。

 

 

(2012年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。

 

www.hasunohana.net

 

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