アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

ZONING ROOM 〜真説・犯罪展〜。2025.4.3~4.13。Art Lab Tokyo。

2025年4月12日。

 あおいうに、という名前は覚えていた。

https://artaudience.hatenablog.com/entry/2022/07/20/103217

 この『メンヘラ展3』を主催していて、その意図や、実現することに対して、凄さを感じていて、だから、覚えていたのだけど、それも、もう8年くらい前のことになっていたから、自分が無知だっただけかもしれないが、その後の活動のことはほとんど知らなかったから、久しぶりに名前をみて、それだけで行きたいと思った。

 

https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Zoning-Room/2-EE-890-BB/2025-04-03

(「ZONING ROOM  〜真説・犯罪展〜」 TAB)

 過去、犯罪者といわれてた人々をテーマにグループ展を開催。犯罪者の一部は「運の悪さ」が影響している(貧困・家庭環境・冤罪など)。しかし、すべての犯罪者が「運が悪いだけ」ではなく、個人の選択も重要な課題。「運命で犯罪者になる」のではなく、環境と選択によって犯罪に遭遇することが多い。

つまり、犯罪者=運が悪い人たち、と言われず、「運+環境+選択」の組み合わせによって犯罪は生まれると言える。そんな人々を総勢14名のアーティストが作品を通して表現する展示となる。

                                                                      (「TAB」より)

 

 特に、このステートメントの「選択」の部分が気になり、犯罪者の選択が表現されているのなら、それはすごいことではとも思ったが、外苑前の駅で降りて、初めて行く場所だから少し緊張もしていた。

 ごく普通のマンションの1室。ドアが少しだけ開いていて、そこに入る。入場料が1000円ということだけど、それは、この展覧会のタイトルにあるように「ゾーニング」として必要なことだろうし、だから、より期待もした。

 現代のテクノロジーを使って、犯罪者の存在がより近くに、ということは、どこにでもいるように見えるようにしている作品があったり、もしくは、その言葉を想像させることによって怖さを伝えてくれる映像もあった。

 いわゆる有名な犯罪者(こういう表現も問題があるかと思うが)の肖像画のようなものもあり、さらには犯罪が引き起こした周囲の反応など、知らないことも多かった。

 中でも、あおいうには、自分自身に関係あることも含めてドキュメントな要素を使いながらも視覚的にも、きちんと作品にしていて、個人的には、その印象が最も強かった。

 会場には「犯罪展本」(あおいうに)が販売されており、その中身を少しだけ読んで、購入した。この本の中のほうに、その「選択」に近い部分が表現されているように感じ、会場を離れ、その本を読むことで、展覧会の作品の意味のようなものが深まっていくようには思えた。

 もう一つの会場である銀座の画廊には行けなかったから、半分しか見ていないことになり、何かを語る資格はあまりないかもしれない。