2015年5月23日。
以前、近所のギャラリーで展示をしていた作家の人からハガキが来て、短くだけど、よろしくお願いします、という一言が添えてあったので、自然に「行かなくちゃ」という気持ちになっていて、能楽の帰りに寄ろうと思って、銀座で初めて行くギャラリーで、その案内の地図のそばの交差点がディオールとグッチとアルマーニに囲まれていたけど、そのビルは4階までもエレベーターがないようなビルで、階段をあがったら、そこに部屋があって、50人くらいの作品が並んでいた。
ハガキをくれた人は、新垣美奈という名前だったので、五十音順に並んでいて、最初の頃にあった。夜のビルの窓から明かりがもれている絵が、社宅で育った私にとっても、とてもなつかしく、いろいろな住民の気配があって、そして、1階ではコンビニがあったりする作品で、すごくよかったので、そんな話をご本人とした記憶はうっすらとあった。今日見た作品は、30センチ×30センチなので、ビル全体ではなく、そのうちの一軒だけの一つだけの窓を、おそらく夜で、明かりがもれているような絵で、近づいた分だけ温かさが増しているような作品でもあった。
秋山祐徳太子、という名前だけはやたらと印象にある人の作品もあって、他の人の作品もたくさん並んでいて、そこにその新垣さん本人もいらっしゃったようだったけど、他の人と話をしていたし、邪魔になりそうな気がして、それから出ていった。
久しぶりに銀座のギャラリーに来た。小品といわれる作品群が並んでいて、それは、なんだかとても久しぶりで、新鮮だった。そこにいる人達の会話の中にやたらと人名が出てくるような内容も含めて、なつかしかった。
(2015年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。