2010年4月1日。
常設展は、特集展示を行うようになって、より充実した鑑賞ができるようになったと思う。
それは、企画する側としては、かなり大変なことだと思うのだけど、今回も、なかなかまとめて見る機会がなかった岡崎乾二郎というアーティストの作品を見ることができたのは、ありがたかった。
作品を作り、さらに評論も行えて、明らかに頭がいいように思える岡崎は、どこか近寄り難い印象もあるが、独特の存在であって、そして作品も、ものすごく長いタイトルがつけられているのもあり、それも不思議な感触がある。
そうしたことを、改めて確認もできたように思った。
小さいキャンバスに、タッチと色だけの画面構成の絵がたくさん並んでいて、いろいろな理屈の固まりなのだろうけど、きれいで、そして、あかさかみつけのシリーズは、やっぱり、貧乏の、という言い方が失礼だったら、ないもののすごみ、みたいなものがあって、これを見た村上隆が感激したのも少し分かる気がした。
その特集展示は、とてもきれいで、見てよかった、と妻も言ってくれてよかった。