アート観客   since 1996

1996年からアートを観客として見てきました。その記録を書いていきたいと思います。

「MOT アニュアル2010 装飾」。2010.2.6~4.11。東京都現代美術館。

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MOT アニュアル2010 装飾」。2010.2.6~4.11。

東京都現代美術館

2010年4月1日。

 

 束芋展を見たのが、3月に入ってすぐだったから、約1ヶ月ぶりに美術館へ出かける。今日から、あさってまで、朝は自分にとっては早い日が続く。今日はアートで、明日は実家とゲイサイ大学で、あさっては学校のガイダンスで、といよいよ始まる感じがあるけど、もっといろいろと用意をちゃんとするはずだったけど、靴も服も買えてないし、部屋の片付けも今いちだし、ただ、だらだらっとスタートしそうだけど、始まりの日程は、ただ進んでいくだけになる。それでも、久々に出かけるのは嬉しかったし、妻と二人でアートを見に行くのはすごく楽しかった。出かける時から。

 

 途中でパンを買って、またスタンプを押してもらい、それがたまるのがちょっと嬉しかったし、電車に乗って、買ったパンを食べながら話したりするのも楽しかった。こう書くとバカみたいだけど、本当だった。大手町までの時間がかなりあって、すみっこに座れたから、そこそこゆったり食べて、そして、それは昼ごろ、という時間帯のせいもあるけど、それほど混むこともなく、電車も時間も進み、この4月から、といっても今日からもう4月だけど、毎日のように乗って、この路線を1時間近くかけて通学する毎日が来るかと思うと、ちょっとしんどい部分ももちろんあるけど、さらには勉強する、という不安もあるし、その先の資格試験や資格を維持するための研修や、不安材料ばかりがたくさんあるけど、でも、この10年間で初めての希望につながる事だから、そういう意味での予想もつかない明るさ、という予感も確かにある。

 

 大手町で降りて、半蔵門線へ乗り換え、3つくらいで清澄白河へ着いた。もしかしたら初めて降りる駅。この駅が出来てから美術館まで行ったことはない。いつも東京駅からバスに乗るけど、今日は時間を節約したくて、ここで降りる。商店街があって、妙なものを店の前に置いてあるところがあって、実質10分以上の徒歩の道も妻がうれしそうでよかった。

 

 美術館に初めて来る方向から入ると、館内は暗く、もしかしたら休み、と思うような人の少なさだったが、確かにやっていて、いろいろと変化があってから初めて来たのに改めて気がつく。

 

「装飾」は、細かい作品が多かった。でも、すごかった。それに係の人に聞くと、けっこう親切に教えてくれた。塩を使って、迷路みたいなものを作ってある作品は途中で、そこに入って壊されたこともあったらしい。壁に直接描いてある作品は会期が終了したら、消されてしまう。

 

 松本尚という人の絵を妻は気にいっていたが、それと水田寛という人の作品は、身近な感じがした。けっこうゆっくり見て、楽しかった。

 

 それから、常設展で、岡崎乾二郎の特集をやっていて、小さいキャンバスに、タッチと色だけの画面構成の絵がたくさん並んでいて、いろいろな理屈の固まりなのだろうけど、きれいで、そして、あかさかみつけのシリーズは、やっぱり、貧乏の、という言い方が失礼だったら、ないもののすごみ、みたいなものがあって、これを見た村上隆が感激したのも少し分かる気がした。その特集展示は、とてもきれいで、見てよかった、と妻も言ってくれてよかった。

 

 それから、少し帰りの時間を気にしつつ、新しくベトナムカフェになった場所で、ベトナムコーヒーとベトナムプリンなどを食べた。おいしかった。帰りの電車で少しバタバタしたが、無事に義母が帰ってくる時間に間にあって、少しだけ土手で花見も出来て、よかった。

 

 見にいってよかった。このアニュアル(何回聞いても覚えきれない)は、もう10回目だけど、全部、見に来ているはずで、この企画はすごくいいと、今でも思っている。ずっと続けてほしい、とアンケートに書いたことが、去年はなくて、今年はあったことにもしかしたら影響しているかも、と、なんだか勘違いに近いことも考えたりしたが、とにかく、この企画が続いてよかった。

 

(2010年の時の記憶です。多少の加筆・修正をしています)。