現代アートは、コンセプトが重要とは言っても、それでもアートだから、その見た目がポイントだと思う。
そうなると、アートを紹介する場合に、どれだけ図版が使えるかで印象が変わってくるけれど、おそらくは写真を使う際に、有名な作品ほど、その使用料は高そうだから、どうしても文章が多くなると感じている。
でも、この著者は、イラストも描けるので、図版が豊富なので、教科書のように美術史をまんべんなくたどっているけれど、興味が持ちやすくなっている。
だから、「現代アート」に興味を持った場合に、「入門書」として適しているように思う。