2024年1月7日。
動物園をテーマにした展覧会は、初めてかもしれない。
それも、国内最大規模の上野動物園が、本当に目と鼻の先にあるこの美術館で行うことには、それだけで、そこに意味が一つ加わる。
https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_collection.html
(東京都美術館「動物園にて」)
現在「動物園」(Zoological Garden)という名で親しまれる様々な動物を飼育・公開展示する施設は、18世紀末のヨーロッパで誕生し、日本では、明治15(1882)年、上野の地に最初の「動物園」が開園しました。以来、各地に次々と開かれた「動物園」は、時代とともにそのあり方を少しずつ変えながら、現在も数多くの来園者たちを招き入れ続けています。
本展では、主に東京都美術館に隣接する上野動物園という日本最古の「動物園」に焦点を当てながら、東京都立の美術館・博物館、またその他の施設や個人等が保管する、「動物園」に関わる作品・資料を展示します。
(「東京都美術館」ホームページより)
確かに資料的なものが多く、それはとても貴重なものなのはわかる。
そうした展示物の中で、個人的に最も印象に残ったのは、動物園のゾウのいる場所の前での家族写真だった。それも、どうやら広く呼びかけたらしいので、モノクロの写真も、カラーの写真も混ざっていて、だから、かなりの年月の間に、そこで撮影された様々な家族の方々の写真がスライドで次々と移り変わっていく。
動物園が、家族と相性のいい場所でもあって、それは、ただ動物を見にいくところでもないことが、その写真たちを見ていると、よくわかるような気がした。